iOSエンジニアとはどんな仕事?言語、資格、将来性はどうなのか?実際になってみると、仕事はきついの?未経験からiOSエンジニアになるためのプログラミングスクール及びロードマップについても解説します。
iOSエンジニアとは?言語、資格、将来性は?
iOSエンジニアとは何か?どんな言語を学べばよいのか?iOSエンジニアになるために資格は必要なのか?将来性はあるのか?などについてご説明します。
iOSエンジニアとは?
iOSについては、聞いたことがあると思いますが、米国のApple社が開発したiPhone製品に用いられているオペレーティングシステム(Operating System)のことです。
オペレーティングシステムは、頭文字を取ってOSと呼ばれるのです。OSは、アプリを実行したり、ソフトウエアとハードウエアのデータの受け渡しを制御するなど、デバイスの基本的な操作に関わるシステムのことです。
それゆえ、iOSエンジニアとは、iPhone製品を動かすための、iOS上で動作するアプリケーションの設計や開発を担当するエンジニアのことです。iOSエンジニアという名称ですが、一般的には、iOSに関わるプログラマーを指すことが多いです。
iOSエンジニアに必要な言語は?
iOSエンジニアに必要な言語は、「Objective-C」と「Swift」です。もちろん、クロスプラットフォームなどの環境を整えれば、別の言語でも開発はできますが、現段階では、iOSエンジニアを目指すのであれば、「Objective-C」あるいは「Swift」を学ぶことは不可欠です。
ちなみに、クロスプラットフォームとは、iOS、Android、Windows、macOSなど異なるプラットフォーム上で、同じ仕様のアプリケーションを動かせるプログラムのことです。例えば、 JavaScriptやC言語などでもiOSアプリの開発は行われています。いずれは、この方法が主流になる可能性はあります。
Objective-Cの特徴
Objective-Cは、プログラミング言語として有名なC言語にオブジェクト指向プログラミングを可能にする仕様を追加した言語です。C言語をベースにしているので、過去に蓄積されたライブラリなどが豊富な点が長所です。
その反面、Objective-Cは、独特な表記を用いるために、非常にわかりにくく、時代遅れの言語などと言われたりもします。Apple社から、macOSやiOSの標準言語の1つとして認定されています。
Swiftの特徴
Swiftは、Apple社が2014年に発表して、2015年にはオープンソース化した新しい言語です。難解で初心者にはとっつきにくいObjective-Cに比べて、プログラミング初心者でも学びやすいように作られています。
Swiftは、連携を保つため、Objective-Cコードにも簡単に組み込むことができます。Swiftが登場したことにより、MacやiOSのアプリケーションは、ほぼすべてSwiftで開発できるようになりました。
Swiftは、アマツバメという鳥の名前のことで、「速い」「すばやい」「迅速な」といった意味があります。これが、そのままSwiftの特徴となっています。すなわち、高速なパフォーマンスが可能で、安定性の高い言語です。未経験者がこれから学ぶのであれば、Swift を学ぶべきです。
iOSエンジニアに資格は必要?
iOSエンジニアになるために必要な資格はありません。資格がなくてもiOSエンジニアになることは可能です。それを前提とした上で、これからエンジニアを目指す方は、ITパスポート試験は取得しておいたほうがよいと考えます。
ITパスポート試験とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験であり、経済産業省が管轄しています。「情報処理技術者試験」の中で最も基礎的なエントリーレベルの資格となります。
ITパスポート試験を取得することで、IT技術、IT管理、及び経営全般の基礎知識を保持していることの証明となります。
iOSエンジニアの将来性は?
これについては、ご説明するまでもなく、iPhoneの需要が高いことから、大手から中小企業まで多くのiOSアプリが開発されています。特に、「ソーシャルゲーム」「管理アプリ」「受託開発」など、ゲーム業界、エンターテインメント系や通信系などからの需要が高まっています。
それに対して、市場全体から見ると、Objective-CやSwiftを専門とする技術者は不足しているために、iOSアプリ開発に携わるエンジニアは歓迎されています。このような状況が簡単に変わるとは思えないので、iOSエンジニアの将来性は高いと推測します。
ただし、エンジニアという職種は、どのような端末が主流になるかによって、需要が大きく変化することは避けられないので、将来のことは誰にもわかりません。常にトレンドを把握しておき、いち早く対応できる体勢を築いておくことが必要です。
iOSエンジニアの仕事はきついの?
それでは、iOSエンジニアの仕事内容と、仕事はきついのかどうかについてご説明します。
iOSエンジニアの仕事
iOSエンジニアの具体的な仕事内容は、アプリケーション設計・開発のほかに、インフラの保守・運用、市場調査・競合調査などがあります。
アプリケーションの設計・開発
iOSエンジニアのメインの仕事は、iOS上で動く様々なアプリケーションの設計・開発です。魅力的なアプリケーション開発を目指して、デザイナーやプランナー、ディレクターなどと連携しながらプロジェクトを推進していきます。
小規模プロジェクトでは、チーム内で担当範囲内のコーディングをメインに行います。大規模プロジェクトでは、サーバーサイドやUI/UXデザイナーなど他職種のメンバーと緊密に連絡を取りながら自分の仕事を進めていきます。
インフラの保守・運用
iOSエンジニアの仕事は開発で完了ではありません。世の中に送り出したアプリが365日、24時間安定して動作するために、動作環境の変化やバージョン管理への対応、サーバーメンテナンスなどの役割を果たさなければなりません。
そのためには、クラウドやLinuxなど、IT関連の幅広い知識やスキルも必要となりますので、学習の幅を広げていくことが求められます。
市場調査・競合調査
アプリケーションに関しては、競合他社から常に既存の製品のアップデートや新製品の導入が図られています。それに対応するために、自社でも同様の行動を取らなければなりません。そのために必要なのが市場調査・競合調査となります。
具体的にいうと、ユーザーの要望に耳を傾けて、ニーズに応えられる製品を開発すること。競合店と自社のポジショニングマップを作成して、自社の優位な市場に集中することなどが必要です。つまり、マーケティング能力を身につけなければなりません。
仕事はきついの?
iOSアプリケーションの開発は、需要が増大し続けていることもあり、かなりタイトなスケジュールで完成させることが求められるケースが多いのが実態です。また、複数の案件が同時に進められることも多いです。
さらに、急な仕様変更が求められたり、開発中のアプリケーションに不具合が発生することもよくみられます。このような状況から、正直に言って、iOSエンジニアの仕事は、かなりハードであることは事実です。
しかし、実際にiOSエンジニアとして働いている人の声を聞くと、仕事のハードさは、むしろやりがいにつながるという意見が多いです。それに、収入アップにもなりますから。
実際に仕事がきついと感じるのは、エンジニアとして常にレベルアップしなければならないという点です。IT業界は技術の進歩がものすごく速いですから、エンジニアとして仕事を続けるためには、常に勉強を続けなくてはなりません。これが厳しいというのが実態です。
iOSアプリの開発が好きで、自分のスキルを高めることにやりがいを感じるという人には、向いている仕事だと思います。
未経験からなるロードマップは?
未経験からiOSエンジニアになるためのロードマップについてご説明します。
第1ステップ:キャリア設定
ITエンジニアには、バックエンジニア、フロントエンジニアなど、様々な職種がありますが、その中から、なぜアプリケーションエンジニアを選び、その中でも iOSエンジニアになりたいのか?その理由を明確にする必要があります。
iOSエンジニアは希少価値があり、将来性もありますが、将来的に「CTO」などを目指すためには、必ずしも有利とは言えません。ちなみに、CTOとは「Chief Technology Officer」または「Chief Technical Officer」の略称で、「最高技術責任者」のことです。
自分は将来的にどののようなエンジニアを目指すのか、自らのキャリア設計を明確にした上で、入口としてどの職種のエンジニアになるのかを選ぶことが大切です。その上で、やはりモバイルが好きで iOSエンジニアになりたいと思ったら、次のステップに進みます。
第2ステップ:プログラミングスクールで学ぶ
iOSエンジニアになるためには、そのためのスキルを身につけなければなりません。具体的には、Apple社が提供している開発用ツールである「Xcode」による開発環境を整え、プログラミング言語のSwiftを学ぶ必要があります。
今回の記事では、プログラミングスクールとして、「iOSアカデミア」 をご紹介したいと思います。「iOSアカデミア」は、国内初となるiOSエンジニア育成を専門としたオンラインプログラミングスクールです。
「WEBエンジニア」育成を前提としたサービス展開が行われているプログラミングスクールが多い中で、スマホアプリ(iOS)エンジニア特化することで差別化しており、独自のポジションを確立しています。
第3ステップ:ポートフォーリオを作成する
iOSエンジニアとしてのスキルを身につけたら、次はそのスキルを使ってアプリ開発をして、それをもとにポートフォーリオを作成します。ポートフォリオとは、自分の作った作品を紹介するためのWebページや作品集のことです。
ポートフォーリオを作成することで、自分のエンジニアスキルを証明することができます。第2ステップでご紹介したプログラミングスクールのカリキュラムの中で、ポートフォーリオの作成についても指導やアドバイスをしてくれます。
第4ステップ:就職・転職活動をする
ポートフォーリオを作成したら、いよいよ iOSエンジニアの職種への就職・転職活動を行います。これについても、プログラミングスクールが全面的にサポートしてくれます。
スクールでのカリキュラムが終了したら即就職活動を始める事が可能であり、就職先の探し方、応募時の注意、面談対策など、効果的な就職活動のためのサポート体制が整っています。自分に適した会社が見つかったら、就職・転職します。
まとめ
iOSエンジニアは、エンジニアの中でも希少価値があり、比較的、就職はしやすい環境にあります。特に日本では、iPhone製品の 人気が高く、iOSアプリケーションの開発の需要が大きくなっています。この傾向は今後も続くと予測されます。
個人ユーザーはもちろん、企業向けの業務系アプリ開発も増えており、今後もさらに増大する可能性が高いです。その意味で、iOSエンジニアは、幅広いフィールドでの活躍が期待されており、将来性の高い職種です。
エンジニア転職を目指す人でiPhone製品が大好きという人は、iOSエンジニアへの就職や転職を考えてみることをおすすめします。
ポイント
サイト情報をご紹介しておきます。詳細は、iOSエンジニア育成プログラミングスクール「iOSアカデミア」 をクリックしてご覧ください。
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