システムエンジニアの需要が大きい
40代転職は難しいと言われますが、需要が供給を上回っている職種ならば何も心配いりません。募集が殺到しているからです。
その代表ともいえるのが、システムエンジニア職です。AI時代、5G時代などと言われますが、高度IT化社会は日進月歩で進化しています。
それに対応して、企業は新しいシステムに改善、いや改革をしていかないと、もはや将来に生き残っていくことは困難です。
そのため、システムエンジニアは常に人材不足に陥っています。有望な企業ほど、優秀なエンジニアが喉から手が出るほど欲しいのです。
40代のシステムエンジニアは経験豊富で即戦力を期待されます。したがって、実力さえあれば、破格の好条件で迎えられることも多々あります。
40代のシステムエンジニアは経験豊富で即戦力を期待されます。したがって、実力さえあれば、破格の好条件で迎えられることも多々あります。
システムエンジニアは、これまでにIT関連の仕事をしてきた人ならば、絶対に狙ってみたい職種です。
システムエンジニアとは何か
システムエンジニアとは、顧客の業務上の課題を分析し、顧客の要望を聞き取り、その内容を分析し、顧客に最適なコンピュータシステムの基本設計を行い、それに基づいて、プログラマーに指示してプログラム制作に入り、何度かのテストを繰り返した後、システム構築を行う仕事を担当する人です。
システムエンジニアの仕事は、それだけで終わるわけではありません。納品したシステムが完成した後も、メンテナンスを行わなければなりません。顧客とは長い付き合いになります。
システムエンジニアにはどんな資格が必要か
システムエンジニアになるためには、特に資格を取らなければ絶対になれないというわけではありません。
実際に無資格で働いているシステムエンジニアも多いのです。国家資格で縛られているわけではないので、忙しくて資格を取らないままベテランの域に達してしまったという人もたくさんいます。
しかし、40代でシステムエンジニアへの転職を考えるならば、実力の証としてIT関連の資格を取得しておくことがパスポートとなります。
国家資格として、「情報処理技術者試験」「データベーススペシャリスト試験」「プロジェクトマネージャー試験」などがあります。
ベンダー試験、すなわちオラクルやシスコシステムズなど民間のシステム会社が自社のプログラムに関して実施している試験のことです。これには、「ORACLE MASTER」「CCNA」「CCNP」などがあります。
いずれも難関な試験ですが、40代で転職するためには、できればいずれかの試験にパスして資格取得しておくことが望ましいです。
国家資格の「情報処理技術者試験」は難易度の低いものから高いものまで13区分の試験がありますから、初級の「基本情報技術者試験」と中級の「応用情報技術者試験」だけでも取得しておきたいものです。
システムエンジニアはどんな要件を備えるべきか
システムエンジニアは、システム設計全般にかかわり、顧客とも密接に関係づくりをする仕事ですから、次のような要件を備えた人が向いています。
プログラミングに精通している人
プログラミングはプログラマーが行いますが、それを管理する役割ですので、当然のことながらプログラミングの基礎知識を身につけていなければなりません。できれば、精通しているくらいが望ましいです。
そして、顧客にシステム提案や運用について説明をするのですから、技術的かつ専門的な内容をわかりやすくかみ砕いて話す必要があります。そのためにも、プログラミングの知識があることが条件となります。
これらの仕事をするためには、先にご説明した資格取得が必要なのです。資格取得までの勉強自体も仕事に生かせます。
コミュニケーション能力の高い人
システムエンジニアは、要求分析や要件定義の工程で、顧客のニーズを的確にくみ取る必要があります。そして、顧客が抱える業務上の問題点を整理し、解決策を具体的にわかりやすく説明することが求められます。
それゆえ、顧客とのコミュニケーション能力が高くなければ務まりません。また、外部とだけでなく、社内においてもプログラマーなどを組織化して仕事に当たるため、社内コミュニケーションも必要となります。
マネジメント能力の高い人
システム開発はあらかじめ定められた、かなりタイトなスケジュールで実施しなければならないことが多い仕事です。業務が予定通りに進行するように、メンバー間のバランスを取りながらチェックする必要があります。
社内外の複数のプログラマーなどの仕事に目配りして、特定の人への偏りがでないように、能力差が要因で進行にバラつきが出ないように管理することが求められます。
このような業務を担うために、システムエンジニアには、チームをまとめる高いマネジメント能力が必要となります。