プラントエンジニアとはどのような仕事でしょうか?激務というのは本当でしょうか?資格は必要?年収は?転職するにはどうすればよいのでしょうか?これらの疑問を解説します。求人サイト「プラント特区」を口コミも含めてご紹介します。
プラントエンジニアとは?激務は本当?
プラントエンジニアとは?本当に激務なのかをご説明します。
プラントエンジニアとは
プラントエンジニアとは、プラントエンジニアリング業界で働くエンジニアのことです。プラント(plant)とは、ひとことで言えば、工場設備一式のことです。つまり、工業活動に必要な素材や資源を作り出す生産設備のことを意味します。
プラントには、産業系、化学系、環境系など様々な種類があります。食品工場や家電工場など生活に密着したものから、発電所や下水処理場など公共設備に至るまで、すべてプラントと呼ばれています。
エンジニアリング(engineering)とは、直訳すると「工学」「工業技術」などとなります。日本では、科学技術の応用によって物品を生産する技術や、それらを研究する学問の総称として、本来の意味より広い意味で使われています。
したがって、プラントエンジニアリングとは、プラントを創る技術のことです。プラントエンジニアリング業界の国内大手5社と言われるのは、「日揮」「千代田化工建設」「栗田工業」「東洋エンジニアリング」「東芝プラントシステム」です。
プラントエンジニアとは、プラントの設計から建設、保守に至るまでの作業に従事する人の総称となります。プラントに様々な種類があり、エンジニアにも様々な職種があるために、プラントエンジニアの仕事も非常に多岐にわたります。
プラントエンジニア激務は本当?
プラントエンジニアリングは3つのステージに分かれます。「設計」「調達」「建設」です。基本的には「設計→調達→建設」の順番で進んでいきますが、実際には重複しながら進むことが多いです。
プラントエンジニアの仕事も、ステージに合わせて3つのカテゴリーに分かれます。「調達」に関しては、エンジニア自身が価格交渉を行うのはどの会社でもコンプライアンス上、禁じられているので、購入に必要な仕様書の作成や各メーカーに対して技術的な問い合わせの対応が仕事となります。
この中で、特に激務と言われるのは、「建設」 の仕事です。 「設計」「調達」 も含めて、なぜ激務といわれるのか、その理由は下記の通りです。
- 納期が決まっているので業務が一定期間に集中する
- 取り扱いシステムや機器などの数が多く業務範囲が広い
- プラント単位の仕事なので出張や移動が多い
- 職人気質の人も多く人間関係に神経を使う
- 仕様書や申請書など書類作成の業務が多い
- 建設仕事は土日やお盆、年末年始なども休めない
プラントエンジニアの資格、年収、転職は?
プラントエンジニアの資格、年収、転職についてご説明します。
プラントエンジニアの資格
プラントエンジニアには幅広い職種があるので、職種によって必要な資格は異なります。一般に、プラントエンジニアの業務に関連する国家資格としては、建設機械施工技士、土木施工管理技士、建築施工管理技士、電気工事施工管理技士、管工事施工管理技士、機械保全技能士などがあります。
実務経験が必要な資格が多いので、プラントエンジニアになる段階では、必ずしも資格を持っていなくても大丈夫です。ただし、化学・材料系、機械系、土木・建築系、電気・制御系、情報・システム系など各分野の大学理工学部卒業以上の専門知識は必須です。
それゆえ、実際にプラントエンジニアとして働いている人の多くは、修士以上の学位を取得しています。また、日本は成熟しているために、新規プラントは海外での仕事が多いです。TOEICのスコアが高い人や留学経験がある人は有利になります。
プラントエンジニアの年収
複数の求人サイトなどを調べてみると、プラントエンジニアの平均年収は600~700万円程度になります。ただし、あくまで参考値であり、プラントの種類や職種、年齢や経験年数によっても、かなりの幅があります。
また、海外プラントで長期滞在になると、手当などもあります。いずれにしても、専門的な工学の知識、技術、経験が求められること、海外での大規模なプロジェクトに関わる場合が多いことなど、一般の職種と比較して給料が高額になる場合が多いようです。
プラントエンジニアの転職
日本では産業が成熟しているので、新規プラントの数は多くはありません。しかし、新興国では新規プラントの需要は増大しています。したがって、石油、化学、製鉄、発電など、どの分野のプラントエンジニアリング企業においても、正社員の求人が多くあります。
また、プラントエンジニアの経験を積むと、外資系化学メーカーや電機メーカーなどに転職したくなったとき、歓迎される傾向があります。
求人サイトプラント特区の口コミ
今回の記事では、プラントエンジニア専門の求人サイトである「プラント特区」のご紹介をしたいと思います。
プラント特区とは
プラント特区は、プラントエンジニア専門の求人サイトです。 エンジニアリング職(電気・計装・配管・機械・土木など)や、現場職(施工管理・安全管理・保守保全・運転オペレータ)、 その他(プロジェクトマネージャー・CADオペ・調達・技術営業)などといったプラントに関わる求人だけを取り扱っています。
単なる求職者と企業だけの求人サイトではなく、「転職したい求職者」と「人材をさがしている企業」 そして「人材営業したい人材会社」という3つの会員で構成され、これまでにない3つのユーザー間によるプラント業界の新しい出会いが生まれる人材マッチングプラットフォームです。
2018年夏にリリースし、現在、プラントエンジニア600人、企業300社、人材会社70社が登録。 プラント業界の高齢化が進む中、特に20~30代のエンジニアが多く集まるサイトとして注目を受け、 大手ゼネコンや有名エンジニアリング企業、石油・化学・鉄鋼エンドユーザー系列企業へと認知拡大中です。
プラント特区の運営会社は、株式会社スーパーマーケッツです。本社は神奈川県鎌倉市にあります。「鎌倉にはさまざまな魅力があって『多種多様な価値観を受け入れる土壌』や『新しい文化を生み出す力』があるから」とのことです。設立は2017年10月です。
プラント特区の特徴
プラント特区の特徴は、下記の通りです。
- 大手総合求人サイトでは探しにくいプラント業界専門の求人だけを取り扱っています
- 掲載されている求人に応募するだけでなく、自分のプロフィールを登録しておけば企業からオファーメッセージをもらうことができます
- 企業に公開されるあなたのプロフィールは匿名(会員ID番号)表示されるので安心です
- 公開したくない特定の企業を選んでその企業には表示できなくするブロック機能もあります
- 企業とのメッセージのやり取りは1対1のチャット機能を採用。メールよりも簡単気軽に返信できます
- PCはもちろん、タブレットやスマートフォンで使えるので、ちょっとした空き時間に新着求人チェックやメッセージ返信が行なえます
- 会員登録は1分もあれば簡単に終わります。もちろん完全無料でご利用いただけます
- はじめての方でも取説無しで使えるよう、画面構成や機能をできるだけシンプルに作りました
- それぞれの採用担当者が直接求人登録しているので求人一つ一つに鮮度があり、このサイトだけに限定募集しているレア求人も見つけられます
プラント特区の口コミ
残念ながら、執筆時点では、プラント特区の口コミや評判を見つけることはできませんでした。情報が集まりましたら、掲載したいと思います。
代わりと言っては何ですが、プラントエンジニアの人がSNSに投稿した内容をご紹介します。
プラントエンジニアやってると日頃デスクワークなのに、急に連日の炎天下作業に切り替わったりするので体調を崩しやすい
— ぼるぼる (@VdRYUnEGPGV0ewa) July 19, 2021
計装関係プラントエンジニア関連の国際資格って言ったらFE(Fundamentals of Engineering), PE, TUV FS, ISA くらいかな? 昔FEのElectrical and Computer受ける事を友達に話したら、"英語で資格試験とかTOEICと資格試験同時進行みたいだな"って言われたけど、英語だけできるより身になる試験だと思う。
— カーネル | 外資制御システムエンジニア (@bssxxsystem) July 25, 2021
製薬プラントで働いていると、性悪説で物事を見たり判断する事も重要だと感じている。性善説だと逸脱が避けられないし、不正が見抜けない。化学プラントをメインにしていた自分がGMPを知り、製薬プラントの技術開発/設計をする立場になり、考え方が大きく変わった。まだまだ製薬プラントで学ぶ事は多い
— デレーズ|元🇧🇪駐在プラントエンジニア (@Expat_Engineer) July 20, 2021
エンジニアって言うとシステム関係がまず連想されるの悲しい
— 化稟@センシティブ (@call_of_karin) July 25, 2021
プラントエンジニアだっているもん
まとめ
今回の記事では、プラントエンジニアに焦点を当ててご紹介しました。プラントエンジニアは、 プラント(工場一式)の設計から建設、保守に至るまでの作業に従事する人の総称です。様々な種類のプラントがあり、プラントエンジニアの仕事も多岐にわたっています。
プラントエンジニアは激務と言われますが、仕事にはやりがいがあり、年収も高いです。海外プラントも多いことから、海外に駐留して仕事をする機会も多いです。仕事にやりがいを求めている人は、挑戦する価値があると思います。
そして、今回の記事では、 プラントエンジニア専門の求人サイト である「プラント特区」というサービスをご紹介しました。プラントエンジニアに特化した求人サイトは、数少ないので、プラントエンジニアを目指す人は、無料登録してみることをおすすめします。
ポイント
サイト情報をご紹介します。詳細は、プラント特区の求職者会員登録 をクリックしてご覧ください。